人材育成コラム
2022.12.02 事例紹介

内定者研修の実践事例【応用・実践編】

新メンバーの受け入れから定着・戦力化までのプロセスをよりスムーズにするものとして、近年、その重要性が改めて見直されている内定者研修。

3回目となる今回は、実際に高い効果を示した内定者研修の事例についてお伝えします。

某化学素材メーカーの事例


今回ご紹介するのは、「学生のマインドセットを社会人に適したものへとシフトさせるきっかけを作りたい」というご要望のもとで実施した、某化学素材メーカー様の内定者研修です。

同社の事例に限らず、内定者研修においては、入社後の新入社員研修や2年目、3年目の研修とのつながりを意識し、入社前の段階で何を、どこまで学んでもらうかを最初に決める必要があります

同社の内定者研修でも、「スキルはもちろん、仲間や先輩の大切さを理解してもらうための研修にしたい」という企業の趣旨も踏まえながら、研修内容や回数、そして実施のタイミングなどについて一つひとつ策定していきました。

学生マインドを変えるための集合研修からスタート


入社前年の10月からスタートした内定者研修では、まず集合研修を実施しました。
最初の集合研修には、同期メンバーの顔合わせだけではなく、早い段階で仲間と働く意識を育むことや、他者とともに受講する研修を通じて組織の一員として仕事をするマインドにシフトさせる意味合いもあります。

研修では、「なぜ報連相が大切か」「プロフェッショナルとはどんな存在か」といった、ビジネスに関わる重要なテーマを取り上げ、自ら考えを深めるグループワークを実施しました。

これによりビジネスパーソンに必要なスキルや姿勢、心構えなどに関して理解を深めた内定者の多くが、その後さらに続く内定者研修や新入社員研修においても、一つひとつの課題などにも主体的に向き合う姿勢を示しました。

スキル学習はe-ラーニングで


集合研修の次に行ったのは、ビジネススキルに関する研修です。

自己管理や時間管理、情報管理に関する考え方やロジカルシンキングなど、基本的なものを中心に、集合ではなく各々が空いた時間に自由に学習できるe-ラーニングをしてもらいました。

e-ラーニングの成果は学ぶ本人の意識で大きく左右されますが、同社の場合、集合研修のグループワークで学びの重要性について自覚を促していたため、内定者のほとんどに積極的に取り組みました。

ひと月に1回の「1on1」


さらに重視して実施することで効果を高めたのが、定期的な対話や研修後の振り返りを目的とした、月1回の1on1 です。

入社までの間、内定者と採用担当が対話できる機会を設けたことにより、入社前に生じやすい内定者の不安にもいち早く対応することができました。また、このようにコミュニケーション機会を設けることで、内定者と採用担当の間で信頼関係が構築できたことは、内定者にとって「この会社を選んで良かった」という思いを再確認する機会にもなりました。

まとめ


内定者研修によって、入社前から社会人としてのマインドセットや、すぐに使える基礎的なスキルを学ぶことで、入社後の新入社員研修にもスムーズに移行することができました

入社後に実施した受講者アンケートでは、集合研修や1on1による同期メンバーや採用担当との交流によって前向きな働くイメージを持てたことで、入社後の不安についての解消につながったという回答が多くあり、内定辞退や早期退職もなかったとのことです。

適切な研修を組み立てて実行し、併行してコミュニケーションによるサポートを仕組みとして取り入れることで、入社後にもスムーズに職場に入っていけたという取り組み事例をご紹介しました。

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