人材育成コラム
2022.12.27 リーダーシップ

効果的なリーダーシップ育成実践例(2)

前回に引き続き、リーダーシップ研修の事例をご紹介します。

大手製薬会社のケース

今回は大手製薬会社でのリーダーシップ研修の事例です。

対象は、これから管理職に登用される社員です。
育成課題としては、リーダーたちが、会社や事業におけるルールや原理原則はしっかりと押さえて行動できる一方、型通りの思考や行動に終始してしまうことでした。

研修の到達目標を、より「自分らしさ」を発揮しながら、成果や変革を追求できるリーダーの育成に設定しました。

リーダーが率先して影響力を発揮するためには、事業のパーパスに基づいた「チームとしてのビジョン」を自ら描き、メンバーを巻き込んでいくことが大切です。

「そもそもビジョンをどう描けばいいのか?」といった質問がリーダー候補から出るなど、リーダーシップに関する基本的な考えが落とし込まれていない状況を改善するために、まずはリーダーとして知っておくべき知識やスキルを固めつつ、それを実際の業務のなかで実践しながら、うまくいったこと、上手くいかなかったことをあぶり出しながら、自分らしいリーダー像を引き出していきました。

まずはリーダーに必要な知識やスキルを習得

同社では、初回研修ののち1年の実践期間を設けて振り返りを行いました。

初回の研修は、4月からの課長就任が決定しているメンバーを対象に、事前の3月に実施。
マネジメントの具体的なスキルの育成とともに、
「リーダーシップとはメンバーに与える影響力である」
「企業の方針に則した組織の使命を明確にすることで、リーダーは影響力を発揮できる」

といった、リーダーシップに関する基本的な考えについてもレクチャーとグループワークを中心として、より具体的に落とし込みました。

受講者同士で、目指したいリーダー像について意見を交換して、自分としては組織をどう変えていきたいか、そして、そのためにどんなことを実践するかなどを自分ごと化し、1年間の基本指針を策定しました。

1年後の振り返り

研修実施後、次回の研修までの1年間は、研修での学びを活かして、自分自身で定めたリーダーとしての基本指針を実践し、課長としての役割を果たしました。

そして1年後、実践した結果を振り返り再び参加メンバー同士での意見交換を行いました。

1年前に思い描いたような変化や効果を組織にもたらすことができたかどうかというと、当然、出来たことも、出来なかったこともあります。
しかし、その結果から学ぶ「経験学習」こそが、2回目の研修の真のテーマ

リーダーが成長するために欠かせない、「考え」「実践し」「振り返る」プロセスを経験し、自分自身で自律的に成長していく方法やコツを実体験の中から感じ取ることが、この研修がもたらす最大の成果といえるでしょう。

未来につながる学び

2回の研修を振り返り、受講者からは、
「最初の研修で目指す方向性や取り組むべき課題を明確化して挑戦できたことが良かった」
「同僚と成功事例や失敗経験を分かち合い、高め合うことができた」
「自分ひとりでは気付きにくい課題を客観的に見つめ直すことができた」

といった意義や効果に関する感想が寄せられました。

さらに、研修を企画された人事部の方からは、満足できる成果を得ることができたこの研修の内容を、今後のリーダー育成における基本方針にしたいという言葉も。
恒常的なリーダー育成にもつながる、モデルケースになりました。

【関連テーマ】

◆なぜ組織にはリーダーシップが必要?
◆多様化する「リーダーシップ」。その本質とは?
◆効果的なリーダーシップ育成実践例(1)

各種申し込み・お問い合わせはこちら

go top