今号では、貴社の業績向上を支える人財の能力開発の中でも特に重要な
リーダーとしての行動の効果性を高める施策についてご案内します。
皆様の会社ではどのようにリーダーシップを育成していますか?
これまで、多くのトレーニングでは、リーダーシップについての座学と、グループワークでの気付きの促進に焦点が当てられてきました。
一方で、行動科学の観点からは、気づきやマインドセットがあっても、それが行動に直接、つながらないことが多いことも分かってきています。
つまり、意思を行動に変える仕組みが重要であるというのです。
人が行動を起こす時には、まず行動を起こすきっかけが必要
人が行動を起こす時には、まず行動を起こすきっかけが必要となります。
その際、その行動が良いことなのか、自分の力を活かせるのか、必要性や自己実現につながるかどうか等を考慮します。
トレーニングでは、内省して自分の強みや成功体験を活かしてさらに力を伸ばすプログラムに効果が期待できるでしょう。
効果的なトレーニングを実施するために
さらに、社内の暗黙の行動前提や人間関係によるプレッシャー等を考慮し、自分にとって適切で安全なものなのかどうかも行動化に影響を与えます。「現状維持バイアス」として行動を控えたり、先延ばしにすることがあるのです。
トレーニングでは、業務の実態に合ったストレッチ目標を一つずつクリアしていくように、継続的に後押しするサポートが効果的でしょう。
また、挑戦を促進するために、研修や1 on 1などによって心理的な安全性を担保するアプローチも大切です。
行動の継続を促すために
これらをクリアすると、いよいよ実際に行動を起こすわけですが、、、
その行動の結果が好ましいものになったかどうかで、今後の継続の意思決定をするわけです。
トレーニングでは、結果を前向きに解釈して、自己成長につなげられるように方向付けることを意識しましょう。
リーダーとしての行動の質を、職場実践の中で高めることは、業績に関わるとても大切なことで、サポートする人材育成部門の役割も大きいものです。
職場実践の行動促進と継続をサポートする様々なツールもありますので、人による支援とツールによるサポートを効果的に組み合わせて、社員の能力開発と能力発揮を支えましょう。